三重県は日本のほぼ中央に位置し、紅葉狩りや登山はもちろんスキーもできる山岳から、風光明媚なリアス式海岸が続くなど、豊かな自然に恵まれています。伊勢海老、鮑、牡蠣、ふぐなど魚介類の宝庫としても知られ、「御食つ国」(みけつくに)と呼ばれてきました。また、高級霜降り和牛で有名な松阪牛の産地でもあり、日本人の心のふるさととして親しまれる伊勢神宮や、世界遺産の熊野古道を有する他、俳聖松尾芭蕉や国学者本居宣長の生誕地、さらには伊賀流忍者の発祥地でもあります。三重県は、こうした豊かな自然、歴史文化、海山の幸に恵まれていることから、古くから「美し国」(うましくに)と言われています。
観光情報見所、観光名所
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伊勢神宮(いせじんぐう)
およそ2000年前、垂仁天皇の御代から五十鈴川のほとりに鎮まります皇大神宮は皇室の御祖先であり、我々国民から総氏神のように崇められる天照大御神をお祀りしています。現代でも内閣総理大臣及び農林水産大臣が年始に参拝することが慣例となっています。また、20年に一度行われる式年遷宮は、国民的関心を集めています。
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熊野古道(くまのこどう)
世界遺産に登録された熊野古道伊勢路。「熊野三山」とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社等の総称であり、「熊野古道 伊勢路」は、日本人にとって特別の場所である「伊勢神宮」から、いくつもの険しい峠を越え、熊野三山を詣でるために通った“祈りの道”です。古くには、「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉もあったほど、誰もが訪れたいと願う憧れの地であり、そのような「熊野古道 伊勢路」には、今でもその景観や歴史、文化が随所に息づいています。
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伊賀忍者博物館(いがにんじゃはくぶつかん)
伊賀の土豪屋敷を上野公園内に移築したもの。外観は何の変哲もないごく普通の茅葺きの農家ですが、屋敷のあちこちに、防衛のためのしかけがほどこされています。屋敷内では、くノ一(女忍者)が実演を交えながら案内してくれます。
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赤目四十八滝渓谷(あかめしじゅうはちたきけいこく)
滝のある渓谷はおよそ4kmにわたって続き、峠を挟んで香落渓(こおちだに)へとつながっています。渓谷は四季折々に楽しめるハイキングコースとなっており、紅葉の名所としても知られていて、秋には関西・中京方面などから多くの観光客で賑わいます。また、渓谷とその周辺地域は野生動物と植生の宝庫です。
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なばなの里
三重県はもちろん東海地方を代表する花と緑のテーマパーク。豊かな自然と多彩な施設が調和した広大なオアシス「なばなの里」四季を通じて様々な花々や木々を鑑賞できます。
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鈴鹿サーキット
国際レーシングコースを中心としたレジャー施設。F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどの開催で知られる。レーシングコースの他に遊園地やホテル等があり、モビリティリゾートを形成しています。
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夫婦岩
夫婦岩は古来より日の出遙拝所として知られてきました。沖合約700m先には猿田彦大神縁りの興玉神石(霊石)が鎮まり、そこは降臨する神の依り代であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処と言われています。
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松阪牛
松阪牛(まつさかうし)は、但馬牛の他、全国各地から黒毛和種の子牛を買い入れ、三重県松阪市及びその近郊で肥育された牛。品種としての呼称ではない。日本三大和牛の1つであり、「肉の芸術品」の異名を持ち、霜降り肉になっているのが特徴です。
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伊勢海老
伊勢湾と黒潮の栄養豊富な海が、美味しい伊勢えびを育てます。その身は透明感があり、ぷりっぷりの歯ごたえがあります。噛めば噛むほど甘みが広がり、煮てよし、焼いてよし、生でもよし。料理法を選ばない、まさにえびの王様です。
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伊勢形紙
伊勢形紙(いせかたがみ)は、着物などの生地を一定の柄や紋様に染色するために使われる型紙(孔版)の一つです。1955年(昭和30年)、文化財保護法に基づき工芸技術としての「伊勢型紙」が重要無形文化財に指定され、6名の職人が重要無形文化財保持者(人間国宝)として各個認定されました。1983年(昭和58年)には通産省の伝統的工芸品の指定を受けています。
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萬古焼
萬古焼(ばんこやき)は、陶磁器・焼き物の一つで、葉長石(ペタライト)を使用して耐熱性に優れた特徴を持っています。陶器と磁器の間の性質を持つ半磁器(炻器)に分類され、三重県四日市市の代表的な地場産業であり、1979年(昭和54年)1月12日から伝統工芸品に指定されています。